独立系Sierの魅力とは!?ユーザー系とメーカー系Sierとの違いとメリットデメリット

独立系Sierの強みとは?システムインテグレーターの違いなどを一挙公開

IT業界の中でもSierという職業は、特殊な職業と言われています。

ITといえばプログラムでシステムを構築するイメージが強いのですが、Sierは基本的にものづくりを行わずに、幅広い知識と高いコミュニケーション能力を武器に顧客にシステム導入するのが主な業務。

職人気質が多い傾向にあるIT業界で、マルチプレイヤーとしての役割が求められる職業です。

そんなSierですが、企業の成り立ちによって性質が異なることをご存知でしょうか。

性質が異なると必要なスキルや求められる人材像も異なってきます。

今回は、Sierの種類や性質、おすすめできる独立系Sierを中心に紹介いたします。

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Sier(SI)には3種類ある

独立系Sierの強みとは?システムインテグレーターとの違いなどを一挙公開

Sier(SI)とは、システムインテグレーターの略です。

システムインテグレーター(英: Systems Integrator)は、個別のサブシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく働くように完成させるシステムインテグレーション事業を行なう企業のことである。

出典:システムインテグレーター|ウィキペディア(Wikipedia)

Sierは3種類

  • ユーザー系
  • メーカー系
  • 独立系

Sierは会社の成り立ちから、3つのタイプに分けられます。

主な業務は

  • システムエンジニア
  • プログラマが開発したシステムの導入
  • 顧客の漠然とした要望からシステムとしての解決策の提案

などが挙げられます。

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ユーザー系Sierとは?メリット・デメリット

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グループ会社などのシステムの提案、導入する会社をユーザー系Sierと呼びます。

もともとは親会社のシステム部門などが独立するケースが多いです。

ユーザー系Sierの大きな特徴は、顧客がグループ会社だということです。

通常Sierは外部の企業に対し提案活動を行いますが、ユーザー系Sierは顧客が内部に存在しているため、その必要がありません。

ユーザー系Sierのメリット強み

ユーザー系Sierの強みは、安定的に事業を行えるという点です。

顧客がグループ企業のため、外部の顧客ほどシビアには見られません。

案件も業績に応じて調整され、大きな波がなく行うことができます。

仕事が安定的に行うことができるため、Sierとしての業務を丁寧に行うことができます。

ユーザー系sierの業務

  • 高いレベルの品質を維持する
  • 業務の無駄を省き効率良く作業を行う
  • 作業を手順化して属人性を省く

など。通常のSierは多忙でできないそれら作業に注力することで、より高いレベルの業務を行うことができます。

ユーザー系Sierのデメリット弱み

ユーザー系Sierの顧客はグループ会社のため、グループ会社全体の業績が悪くなってしまった場合にその安定性が損なわれます

多くの場合で業績が悪化した場合、内部費用の削減を行います。その結果グループ会社からの案件が減らされます

このような事態のために、ある程度外部企業の案件もこなしているユーザー系Sierもありますが、それでもグループ会社の案件が大きな柱となっている事が多いため、会社が受けるインパクトは大きくなります。

そしてそれらは自社の努力だけではどうにもなりません。

ユーザー系Sierが単体でどれだけ利益を上げていても、グループ全体で落ち込んでいる場合は事業縮小や、最悪リストラなどもあり得ます

そのため、親会社の将来性などを考慮した上でどのユーザー系Sierになるのか検討することをおすすめします。

メーカー系Sierとは?メリット・デメリット

独立系Sierの強みとは?システムインテグレーターとの違いなどを一挙公開

コンピューターやネットワーク機器など、ハードウェアの製造を行なっている会社からシステム部門が独立した会社をメーカー系Sierと呼びます。

メーカー系Sierはユーザー系Sier同様、大きなグループ会社があるケースがほとんどです。

そのためグループ会社のシステム開発も行っていますが、ユーザー系Sierほどその比率は大きくなく、外部の企業や団体などへのシステム導入をメインの事業として行っています。

メーカー系Sierのメリット強み

メーカー系Sierの強みは、システムを導入する際のハードウェアをグループ会社の製品で固めることができることです。

システムを導入する際に最も気をつけなければならないのが、ハードウェアとの相性です。

ハードウェアの製造会社は、その全ての仕様を公表しているわけではありません。

ハードウェアが他社製品の場合、それら公表されていない仕様が原因でシステムが正常に動作しない場合があります

メーカー系Sierの場合システムを構成するハードウェア群のほとんどを自社製品でまとめることができるため、それら相性の問題が発生しづらく顧客に対し大きな訴求力となります。

またメーカー系Sierは会社規模が比較的大きい傾向にあるため、プロジェクト規模も大きくなります。

億単位の大規模プロジェクトが行いたい場合はメーカー系Sierがおすすめです。

メーカー系Sierのデメリット弱み

メーカー系Sierは企業規模が大きいため、物事を行うためのスピードは遅い傾向にあります。

例えば、新規事業を興す場合、

  • リスクは全て顕在化されているか
  • 赤字となり得る要因はないか

社内審査を経た上で承認が下りるため、どうしても立ち上がりが遅くなってしまいます。

また、規則や利用するべきルールなどが厳格に決められている場合が多く、自由が少ないことも挙げられます。

自分なりの方法で独自に業務を進めたい人にとっては、少々窮屈に感じるかもしれません。

独立系Sierとは?メリット・デメリット

独立系Sierの強みとは?システムインテグレーターとの違いなどを一挙公開

上記2タイプは大きなグループ会社、親会社が存在しますが、独立系Sierは親会社が存在しません

独立した会社として様々な企業や自治体に提案活動を行っていきます。

会社規模は上記2タイプと比べると小さい傾向にあります。

メーカー系Sierとは市場の競合が発生することがありますが、会社規模が異なるため、

メーカー系Sierが受けた案件の一部を独立系Sierが請け負うなど、協同関係で進める場合も多く見受けられます。

独立系Sierのメリット強み

独立系Sierの最大の特徴は、資本が独立していることによるフットワークの軽さにあります。

例えば、顧客の所在地とSierの拠点のロケーションが離れている場合、多くのSierが要望ヒアリングに苦労します

本来顔を合わせて顧客の表情などを読み取りながら業務の課題点などを読み取って行く必要がありますが、拠点が離れている場合、交通費や宿泊費などで多くの費用が発生してしまいます。

独立系Sierの場合SkypeやDropboxなど、既存のコミュニケーションツールを駆使して費用削減を行うことができますが、メーカー系Sierの場合社内規定により利用ができないケースが多くあります

このように最新の技術やツールなどを駆使して、フットワーク良く業務を行えることが大きなアドバンテージとなります。

独立系Sierのデメリット弱み

上記2タイプに比べ会社規模が小さく、大規模案件には向いていないとされています。

また、グループ会社が存在しないため、常に案件獲得に動く必要があり、企業としての安定性は少ないと言えます。

独立系Sierが大変な理由

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多くのSierがユーザー系Sierやメーカー系Sierに比べて独立系Sierは大変だと言います。どのような点が大変なのでしょうか?

大変な理由①案件獲得が困難

ユーザー系Sierやメーカー系Sierに比べ、独立系Sierは案件獲得が困難と言われております。

その理由は上記2つと異なり、後ろ盾となる企業が存在しない点が挙げられます

ユーザー系Sierはグループ企業という最大の顧客が、メーカー系Sierの場合名の通ったハードウェア会社との一体的な提案という強みがありますが、独立系Sierにはそれがありません。

顧客としてはそれら後ろ盾があることによる安心感も加味されるため、メーカー系Sierとの競争では負けてしまう傾向にあります。

また、日本には中小規模の独立系Sierが数多く存在しており、それら独立系Sier同士での激しい競争があります。

そのようななかで安定的に事業を行うための案件獲得は、非常に難しいとされています。

大変な理由②収入が低い

独立系Sierは、ユーザー系Sierやメーカー系Sierと比べると会社の規模が小さく、いわゆる中小企業の分類に入ります。

平均年収は会社により上下はありますが、大きな傾向としてはユーザー系Sierやメーカー系Sierよりも低くなっています

また福利厚生の面でもユーザー系Sierやメーカー系Sierよりも待遇が良くないケースもあり、その点について不満に思う場合もあります。

独立系Sierの魅力

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このように独立系Sierは大変だと思われる点が多くありますが、それを上回る魅力もまたあります。

1.最新の技術や機器に触れることができる

前述の通り、独立系Sierの強みは資本が独立している事によるフットワークの軽さにあります。

メーカー系Sierの場合導入する機器から自身が利用するPCまで、全て自社製品で固めることになりますが、独立系Sierの場合自由に機器を選ぶ事ができます。

そのため、メーカー系Sierでは導入しづらいような海外の製品や最新のツールなどを、どんどん導入する事が可能です。

ガジェット好きな人にとっては、趣味と実益を兼ねて仕事をすることができます。

2.自分の思い通りに進められる

メーカー系Sierのように大企業の場合、あらかじめ決められたフレームワークに沿って業務を遂行していく必要があります

プロジェクト管理はもちろん、業務で利用するフリーウェアまでも会社の規則に沿ったソフトウェアを利用する必要があります。

そこに不合理ややりにくさを感じたとしても、規則を守る必要があります。

独立系Sierの場合、合理的であれば個人のやりやすいものを使っても良いケースが多いです。

そのため自分のやり方に強いこだわりがある場合、独立系Sierの方がやりやすいでしょう。

3.昇進が早く、会社と共に成長ができる

ユーザー系Sierやメーカー系Sierは大企業の場合が多く、会社としては成熟しきっている場合がほとんどです。

そのため個人がどれだけ大きな業績を上げたとしても、会社全体で見れば小さな業績となってしまいがちです。

しかし。独立系Sierの場合個人の業績が会社の業績につながるケースが多く、会社と共に成長していくことができます。

また、スキルによっては早く昇進をすることができます

ユーザー系Sierやメーカー系Sierでは味わう事のできない経営面などの業務を行うことも可能です。

独立系Sierとして必要な条件

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メーカー系Sierに比べ、独立系Sierは少数精鋭でプロジェクトを遂行する必要があります。

そのため、独立系Sierとなるためには以下の条件をクリアする必要があります。

独立系Sieに必要な条件①幅広いスキル

独立系Sierはひとりで様々な業務を行うことになります。

例えばメーカー系Sierの場合、

  • システム提案を行う要員
  • ネットワークやサーバの設計を行う要員

それぞれの領域で専門のスペシャリストをアサインします。

しかし、独立系Sierの場合、それらを一人でこなさなければならないケースがあります。

また、時にはシステム設計やコーディングなどSierの枠を超えた業務まで行う必要があります。

そのようなケースでも対応できるように、システム導入、開発に関する幅広い知識とスキルが必要となります。

独立系Sierに必要な条件②資格

資格取得に関しては独立系Sierは他のタイプに比べてシビアです。

官公庁などの領域では、特定の資格の有資格者がプロジェクトに参加していることを入札条件に明記しているケースが多く、

有資格者が企業に在籍していない場合、そもそも入札すらできないということがあります。

そのため、独立系Sierの求人情報にはこれら資格を有していることが条件となっているケースが多くあります。

このように入札の必須条件となり得る資格は取っておくべきでしょう。

有利となる資格としては、

  • PMIが主催しているPMP
  • IPAが主催しているネットワークスペシャリスト
  • ITストラテジスト

などが挙げられます。その中でもPMPは入札条件となるケースが多いためおすすめです。

独立系Sierに求められる人材

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それでは独立系Sierになるためにはどのような人材が好まれるのでしょうか。

次に独立系Sierとして求められる人材について紹介いたします。

1.独自の手法を確立できる

独立系Sierの場合、全社的なフレームワークなどがない場合が多くあります。

細かな規則なども存在せず、社員それぞれで進め方を模索していく必要があります。

そのような中では自身の業務の進め方を常に考え、効率のよい手法を確立できる人材が重宝されます。

場合によっては個人の方法が会社のスタンダードになることもあるでしょう。

2.他にはない個性

メーカー系Sierの場合、決められた規則を守る均一性が求められますが、独立系Sierでは強い個性が求められます。

例えば、

  • 英語が堪能で、日本にはまだ上陸していない技術を追求できる
  • 特定の分野について深い知識があり、その分野の顧客に対して強い提案ができる

上記のような他にはない強い個性が評価されます。

独立系Sierの強みとは?システムインテグレーターとの違いのまとめ

Sierは顧客にシステムを導入することが主な業務です。

企業の成り立ちによりユーザー系、メーカー系、独立系の3タイプがあり、それぞれ特色が異なります。

独立系Sierはユーザー系Sier、メーカー系Sierのような親会社などの資本が存在しない独立した会社です。

最大の強みはフットワークの軽さで、大企業では採用しづらいような最先端技術、海外のツールなどを使うことで大企業ではできない進め方をすることができます。

独立系Sierの魅力としては、会社と一緒に成長ができる、昇進が早く能力によっては会社の経営者側になることもできる点にあります。

独立系Sierは少数精鋭で行う必要があるため、時にはSierが行わないシステム設計や、プログラムコーディングなど、Sierの枠外のスキルも必要です。

また、プロジェクト遂行のためのやり方などが確立していないケースも多いため、自身で工夫できる人材が重宝されます。

大変ですがやりがいも大きいのが独立系Sierです。ぜひ転職などの参考にしてください。

Web系・SIerエンジニア転職に強い!IT転職エージェントランキングまとめ【最新版】

2018.06.14