その『第二新卒』が増えている傾向にあります。 また、新卒一括採用にあぶれたからといって焦っているあなたも大丈夫です。辞めたいなら精神を病んでまでクソだと思う仕事を続ける必要はないんです。 ここでは、新卒者が就職して早期に転職をすることのメリット・デメリット、そして転職するとするならばどんなことを準備しなくてはいけないのか、などについてお伝えしていきます。
1. 新卒で早期に転職する人の強み

早期転職の強み①複数の職場を経験することで視野が広がる
ひとつの職場で長年勤務すればするほど、専門性は磨かれますが、それと反比例して、意識の焦点の周りにあるものも狭くなります。 そしてさまざまなものに対する価値観が固まりがちです。自信が過信になってしまったり、狭いところで自己完結してしまったり。 それに対し、複数の職場を経験すると、職場にはそれぞれの方針やカラーがありますから、正誤に関わらず、世の中にはいろんな物の考え方や価値観があることを理解し、自身の視野も広げることができます。早期転職の強み②自分の気持ちに沿った道を歩める
これはだめだと見切りを付けた職場で、「仕方なく」「いやいや」「目標もないままに」仕事を続けるのは辛いものです。 転職することで心機一転して新たな気持ちで仕事ができるのであれば、それもひとつの選択でしょう。早期転職の強み③前の職場で新入社員研修を受けているため社員教育が楽である
社会人としての経験のある人を雇うことは、企業側にとってはメリットもあります。 企業は将来、会社の戦力となってくれる人材を育てるために、お金をかけて社員教育をし、社員を育てます。いわば投資をするわけです。 その点、第二新卒と呼ばれる人たちは、前の職場ですでに社会人としての必要最低限のマナーやスキルが備わっている状態ですから、一から教育する手間をかけなくて済みます。 そのため、第二新卒を積極的に採用している会社も多くなっています。2. 新卒で早期に転職する人の弱み
早期転職の弱み①続かないやつだと思われる
同じ『第二新卒』と言っても、やはり1年も経たずに退職・転職してしまう人と、3年で退職・転職してしまう人とでは、採用側の心象も異なるでしょう。 1年未満で退職・転職してしまう人は、やはり企業側からしても、この先負うであろうリスクを考えると、積極的に採用とはいかないのも事実です。 「採用したはいいが、またすぐに辞めるのではないか」という疑問を持たれたとしても仕方がありません。 職歴は採用/不採用の際、重視されることの一つではありますが、実際に一週間で会社を辞めたという人も存在しますから、こういう場合は職歴として自ら申告しないほうがよいでしょう。 一から社員教育をする必要がないとは言う ものの、長年かけて一人の社員を育成するわけですから、早々に辞められたのでは採算が合わないため、企業も採用には慎重にならざるを得ません。早期転職の弱み②そのたび、ゼロからのスタート。
たかが一年、されど一年。一年分の経験や実績は重いです。勤続3年で辞めたとしたら3年分の重みがあります。 せっかくの経験や実績を積みながら、転職するたび新入社員と同じ地点からのスタート。同期はすでに先のほうまで行ってしまっている。 この状況は精神的にマイナスの方向に働いてしまう人のほうが多いのではないでしょうか。3. 転職すべきか、今のところに留まるべきかの見極めのポイント

①こういう理由だったら転職を考えるのもアリ?
■ 業界やその企業の先行きが不安である、倒産の噂などが出ている
■ 企業体質が古く、閉鎖的で意見が言えない
■ 残業しても手当てが付かない、福利厚生が充実していない
このように転職を考える原因が企業側にある場合です。これは本人の努力ではどうにもなりません。
一部ブラック企業と呼ばれるところには、重々注意が必要です。
②こういう理由だったら、ちょっと待って!もう一度よく考えてから
■ 今の仕事に興味が持てない
■ 上司が上から目線。お局さんがいる
■ 自分はこんなところより、もっと大きな舞台で活躍できる人間だと思う
■ 給料が少ない
このように、転職を考える原因が、企業というよりは自分自身にある場合です。
今の仕事に興味がなければ、自分で仕事を工夫すればいいですし、上司や同僚が気に入らないというのも、感情的な原因です。
上司は立場が上なので、上から目線でも全く問題はないのです。
それに、仕事ぶりがよく、付き合いもよい人は、上司やお局さんからは好かれるものです。
給料も今のあなたに見合った額だという可能性もあります。
ですから、こういった理由で転職を考える場合は、「どこに行っても同じ」になる確率が高いと言えます。
若いうちは「自分はこんなところでくすぶっている人間ではない」「機 会さえあればもっと大きなことができるはず」などと思いがち。
ですが、それは過信にすぎないだけのこともあります。
経験は質の差はあれど、年数と比例します。質が大事なのは言うまでもなく、量(日数、場数)も大事なのです。
あなたが見下している先輩からも、学ぶことはあるでしょう。学びのためには謙虚な姿勢は必要です。
誰しも完璧な人間はいませんから、主張する部分は主張し、譲れる部分は譲るといった日々の人間関係を築く努力は必要です。
周りを見回すのと同時に、自分自身も見つめ直し、自分の能力を客観的に判断できる力を身につけることが大事です。